受験勉強はいつから?

ある大手学習塾の「受験での反省点」というアンケートで、1位が「始める時期が遅かった」2位が「学校の成績が悪かった」3位が「当日のミス」でした。ではアンケートに答えた生徒がいつ本気で勉強を開始したかというと、1位「中3の秋」2位「中3の夏休み」3位「部活引退後」4位「中3になった時」でした。割合を見てみると8割の生徒が部活引退後に開始していて、始める時期が遅かったと答えている生徒が5割以上です。部活引退後では、始めた時期に後悔があるということがわかります。

 

実際、3月上旬に一般入試があり、その時期までを受験勉強期間と考えがちですが、12月あたりに志望校を決めなければならないことを考慮すれば、部活引退からの勉強では期間が短すぎて、勉強が間に合わなくなります。部活で疲れて、勉強に身が入らない気持ちはわかりますが、受験にその言い訳は通用しません。現在、受験対策コースでは1・2年の復習を行っておりますが、まだ始めていないお子さんは、その期間しなくてはいいのではなく、その分自宅でしておかなければならないと考えるのが正しいと思います。部活で忙しい中でも、一定量の勉強はしておかないと志望校へ届くのは難しく

なります。

 

中3の国語の教科書「握手」の中で、ルロイ修道士の「困難は分割せよ」という言葉があります。受験にも当てはまります。まだ体験したことのない漠然とした受験という困難!何から手をつけよう?丁寧に分割していけばいいのです。早い時期から毎日コツコツ復習、毎回の定期テストではベストを尽くす。模試もできるだけ受けて、受験勉強を分割させる。分割した1つ1つのすべきことを積み重ねることができれば、困難をクリアできるでしょう。